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日本泌尿器科学会岡山地方会

プログラム・予稿集

 

 

 

 

 

 

日 時:平成19年12月8日(土)  学術集会:午後2時

                懇 親 会:午後6時30分

場 所:おかやま三光荘

               岡山市古京町1丁目7-36

          TEL (086) 272-2271

参加者の皆様へ

 

1.      受付は会場入口で行ないます。会員証に出席証明の捺印を致します。

2.      会場費として1000円徴収させていただきます。

3.      一般演題は口演時間7分,討論3分です。時間厳守でお願いします。

4.      コンピュータープレゼンテーションはPowerPoint-Winでお願いいたします。

5.      コンピュータープレゼンテーション演題はファイルをMO,あるいはCD-Rディスクにファイルをコピーして,12月5日(水)までに,事務局に送付して下さい。動作の確認をします。Macの場合はWindowsにてformatされたMOにコピーしてください。もし,変更がありましたら,当日ディスクをご持参下さい。Eメールで1M以上のファイルを送付されますと,岡山大学のメールサーバーが不具合となりますので,ご遠慮下さい。

6.      PowerPoint以外のソフトで作成した図,グラフや動画を挿入している場合には,コンピューターの環境により表示されないことがありますのでご注意下さい。特に動画を挿入されている場合には,コピー元ファイルも必要です。

7.      会場での質疑応答は,座長の許可を受けた上で,必ず,所属,氏名を明らかにしてからご発言下さい。

8.      予稿集には予備がありませんので,必ずご持参下さい。

9.      懇親会場は3階和室宴会場『吉備』にて6時30分より予定しております。

会費は6000円です。

 

 

 

 

今回は学術集会、懇親会とも三光荘ですのでよろしくお願い致します


プログラム

 

一般演題

 

14:00〜15:00                     座長  江原 伸(広島市民)

 

1.      後腹膜気管支原性嚢胞の一例 【抄録】

    西口 潤、平田武志、山田大介、陶山文三(三豊総合)

 

2.      フォン・レックリングハウゼン病の患者に発症した、後腹膜原発Malignant Peripheral Nerve Sheath Tumorの1例 【抄録】

   堀川雄平、 畠 和宏、 岸 幹雄 (福山市民)

 

3.      直径12mm副腎偶発褐色細胞腫の1例 【抄録】

    山本康雄、岸本 涼、野崎邦浩、石戸則孝、高本 均(倉敷成人病)

 

4.      両側副腎原発悪性リンパ腫の1例  【抄録】

    市川孝治、西山康弘、山根 享、早田俊司(鳥取市立)

 

5.      動脈塞栓術を施行した腎血管筋脂肪腫の1例  【抄録】

    村尾 航、竹中 皇、大橋輝久、近藤捷嘉(岡山赤十字)

 

6.      腎神経内分泌癌の一例  【抄録】

    松本裕子、三枝道尚、別宮謙介、井口裕樹、江原 伸、荒巻謙二(広島市民)

    松浦博夫(同・病理)

 

15:00〜15:40                     座長 山本康雄(倉敷成人病)

 

7.      上部尿路上皮内癌に対するBCG注入療法の経験  【抄録】

    上松克利、大橋洋三(社会保険栗林)

 

8.      同種造血幹細胞移植後の出血性膀胱炎による両側水腎症の2例  【抄録】

    瀬野祐子、新 良治、津島知靖(独立行政法人国立病院機構岡山医療センター)

    朝倉昇司、角南一貴(同・血液内科)

 

9.      著明な高Ca血症を呈したPTH-rP産生膀胱癌の一例  【抄録】

    高本 篤、久住倫宏、大枝忠史(尾道市民)

 

 

 

 

 

10.  男性淋菌性尿道炎の患者背景および薬剤感受性の年次推移と尿道炎のアンケート結果  【抄録】

    石井亜矢乃、河内啓一郎、和田耕一郎、佐古真一、上原慎也、渡辺豊彦、門田晃一、

    公文裕巳(岡山大学)

    近藤捷嘉、大橋輝久、村尾 航(岡山日赤)

    赤澤信幸、村田  匡(岡山済生会) 津川昌也、中村あや(岡山市民)

    西  光雄、水野全裕、甲斐誠二(香川労災)

    那須良次、小野憲昭、倉繁拓志(高知医療センター)

    吉田光宏(吉田泌尿器科) 亀井義広(亀井クリニック)

 

15:40〜16:20                     座長 武縄 淳(倉敷中央)

 

11.  抗凝固剤投与継続にても施行可能な経尿道的前立腺レーザー蒸散術(HoLAP)の有用性  【抄録】

    小野憲昭、倉繁拓志、那須良次(高知医療センター)

 

12.  前立腺小細胞癌の1例  【抄録】

    北田昇平、入江 伸、坪井 啓、秋山博伸、橋本英昭、林 俊秀、金重哲三

    (岡山中央)

 

13.  当院における前立腺生検の臨床的検討  【抄録】

    平山 尚、時永賢治、白崎義範三原赤十字

     有地弘充(岡山済生会)

       二部野肇(井原市民)

 

14.  Pro-GRPがマーカーとして有用であった再燃前立腺癌の1例  【抄録】

    日下信行、郷原真輔、安東栄一、藤田竜二(国立病院機構 岩国医療センター)

 

休 憩

 

16:40〜17:30                     座長 武田繁雄(水島協同)

 

15.  性器脱に対するTVM手術の検討  【抄録】

    植月祐次、牧野雄樹、國枝太史、*公平直樹、齊藤亮一、青山輝義、井上幸治、武縄淳、

    寺井章人(倉敷中央、*東京女子医科大学附属病院)

 

16.  陰嚢内脂肪腫の1例  【抄録】

    近藤典生、原 綾英、藤井智浩、常 義政、横山光彦、宮地禎幸、永井 敦

    (川崎医科大学)

 

17.  Fournier’s gangrene1例  【抄録】

    能勢宏幸杉本盛人眞鍋大輔武田克治(香川県立中央)

    奥田和弘長野博志(同・整形外科)

 

18.  アンドロゲン不応症候群(AIS)に合併した進行性精巣腫瘍の1例  【抄録】

    齊藤亮一、井上幸治、牧野雄樹、國枝太史、植月祐次、青山輝義、武縄淳、寺井章人

    (倉敷中央)

 

19.  広範な皮膚浸潤および陰茎海綿体浸潤を伴った精巣セミノーマの1例  【抄録】

    古川洋二、小出隆生(笠岡第一)

    新 良治(岡山医療センター)

 

 

指定演題

 

17:30〜18:00                         座長 宮地禎幸(川崎医大)

 

1.      岡山大学病院泌尿器科における男性更年期外来の臨床的検討  【抄録】

    石井和史、渡部昌実、大石智子、倉橋寛明、公文裕巳(岡山大学)

    永井 敦(川崎医大)

 

                              座長 門田晃一(岡山大学)

 

2.      Endourologyの現況(米国の経験)  【抄録】

    荒木元朗(岡山大学)

 

 

18:00〜18:15

日本泌尿器科学会西日本保険委員会報告

 

      津島知靖(岡山医療センター)

       難波克一(岡山県国保連合会)

       朝日俊彦(あさひクリニック)

       赤枝輝明(津山東クリニック)

 

 

18:30〜

 

懇親会            おかやま三光荘3F和室宴会場『吉備』

             

 

 

 

 

 

一般演題

 

1.  後腹膜気管支原性嚢胞の一例

    西口 潤、平田武志、山田大介、陶山文三(三豊総合)

 

症例は39歳男性。腰痛精査中に左腎上方に腫瘤を指摘され、平成19年9月4日当科紹介受診となった。腹部CT、腹部超音波断層法において左腎上方、左副腎に接して長径60mm大、嚢胞成分と辺縁部の石灰化を伴う充実成分から成る腫瘍を認め、腫瘍上方では横隔膜に広く接し、境界は不明瞭となっていた。血液生化学検査では異常を認めず、内分泌学的検査では血中カテコールアミンが軽度低下していたが、アルドステロン、コルチゾールともに基準値範囲内であった。PET-CT、131I-MIBGシンチグラフィも施行し、悪性褐色細胞腫などの悪性腫瘍は否定的であったが、横隔膜との広範な癒着が予想されたため、10月18日開腹による後腹膜腫瘍摘除術を施行した。術後経過は良好であった。病理組織学的に腫瘍は気管支原性嚢胞であった。気管支原性嚢胞は胎生器官の前腸より発生し、胸腔内に発生することが多く、後腹膜腔原発腫瘍としては稀な疾患である。本症例に関して若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

2.     フォン・レックリングハウゼン病の患者に発症した、後腹膜原発Malignant Peripheral

    Nerve Sheath Tumorの1例

    堀川雄平、畠 和宏、岸 幹雄(福山市民病院)

 

【症例】30歳男性【主訴】左側腹部痛【既往歴】フォン・レックリングハウゼン病【現病歴】2007年4月より左側腹部痛あり、6月、前医受診。超音波検査にて左腎部腫瘤を指摘され、6月14日当院紹介受診。CT,MRIにて左腎上極に径20cm大の腫瘍あり、超音波ガイド下生検施行。病理組織結果は悪性末梢神経鞘腫(MPNST:Malignant Peripheral Nerve Sheath Tumor)であった。7月14日機械性イレウス発症し、緊急イレウス解除術施行したが、癒着性イレウスであった。8月9日後腹膜腫瘍摘除術(脾臓、左腎臓合併切除)施行。切除重量3680g。同月、左大腿骨転移による大腿骨頭病的骨折を認めたため10月23日左大腿骨人工骨頭置換術施行。11月より右大腿骨転移に対し放射線照射施行。その後CTにて肝転移、局所再発を認め、現在も加療中である。今回フォン・レックリングハウゼン病の患者に発症した、悪性末梢神経鞘腫を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

 

 

3.  直径12mm副腎偶発褐色細胞腫の1例

    山本康雄、岸本 涼、野崎邦浩、石戸則孝、高本 均(倉敷成人病)

 

症例は54歳女性。症状はなく、健診でCA-19-9高値、高血圧を指摘され当院内科を受診した。原因検索のため撮影されたCTで左副腎に径10mm強の腫瘍を指摘された。血液検査では副腎皮質、髄質ホルモンに異常なかったが、尿中MN2分画がわずかに高値を示したため123-I MIBGシンチ施行、腫瘍に一致して高集積を認め褐色細胞腫と診断した。10月4日腹腔鏡下左副腎摘除術を施行した。摘出標本の腫瘍径は12mmで、病理組織診断はpheochromocytomaであった。術後直ちに血圧は正常化し10月13日退院した。症状に乏しい上に小腫瘍であったため、MIBGシンチが唯一診断の決め手となった副腎褐色細胞腫の1例を報告する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.  両側副腎原発悪性リンパ腫の1例

    市川孝治、西山康弘、山根 享、早田俊司(鳥取市立病院泌尿器科)

 

悪性リンパ腫はしばしば節外性に発育する.泌尿器科領域での悪性リンパ腫としては精巣原発症例を時に経験するが,副腎に原発する例は稀である.今回我々は両側副腎原発悪性リンパ腫を経験したので報告する.症例は73歳,男性.近医にて糖尿病治療中,スクリーニングの腹部超音波検査で異常を指摘された.自覚症状はなし.腹部CTで両側副腎の腫大を認めた(右18×14mm,左24×16mm).また腫瘍マーカーでは可溶性IL-2レセプターが1386U/mlと高値であった.当院内科にてPET/CTなど施行,両側副腎原発悪性リンパ腫疑いにて当科紹介となった.確定診断のため2007年9月27日後腹膜鏡下左副腎摘除術を施行した.術中所見として,後腹膜腔は水っぽく,癒着も中等度に認められたが,腫瘍は周囲脂肪とともに一隗として摘除できた.手術時間176分,出血量300mlで合併症なく術後4日目に一旦退院した.病理診断はMalignant lymphoma, NHL, diffuse large B-cell lymphoma, CD20(+)であった.現在内科再入院のうえ,rituximab併用CHOP療法施行中である.術中所見を動画にて供覧する.

 

 

 

 

 

 

 

5.  動脈塞栓術を施行した腎血管筋脂肪腫の1例

    村尾 航、竹中 皇、大橋輝久、近藤捷嘉(岡山赤十字病院泌尿器科)

 

腎血管筋脂肪腫は時に自然破裂し多量の出血をきたす事がある。その治療に際しては腫瘍径及び症状の有無により方針を決定する事が推奨されている。今回我々は7cm径の左腎血管筋脂肪腫に対し動脈塞栓術を施行した。

症例は44歳女性。平成15年9月に左側腹部痛を主訴に近医受診し腹部CTにて両側腎血管筋脂肪腫と診断され、精査加療目的にて当科紹介受診した。左腎下極に外側へ突出する直径7cmの腫瘍を認め、これが症状の誘因と判断した。症状は軽度であり定期的な画像検査にてfollowしていたが腫瘍径に変化はなく、平成16年以後受診がなかった。平成19年1月に左腰部の違和感にて当科受診した。CTでは左腎腫瘍径に変化はなかった。同腫瘍は血管が豊富なため動脈塞栓術の適応と判断し8月22日に塞栓術を行った。左腎動脈造影にて腫瘍血管を2本認め、無水エタノールとリピオドールの混合液を用いて塞栓した。術後経過は良好であり、現在、腫瘍の縮小を認め臨床症状も消失している。

腎血管筋脂肪腫の治療として動脈塞栓術は低侵襲で有用な治療法と思われた。

 

 

 

 

 

 

6.  腎神経内分泌癌の一例

    松本裕子、三枝道尚、別宮謙介、井口裕樹、江原 伸、荒巻謙二(広島市民)

    松浦博夫(同・病理)

 

症例は75歳男性。近医スクリーニング目的の腹部超音波にて右腎腫瘍指摘され,平成19年7月19日当科紹介初診。超音波で右腎中極外側に3cm大の等輝度腫瘤を認めた。MRI施行したところ,T1強調画像で低から等信号,T2強調画像で等から高信号の内部不均一な像を呈し,腎細胞癌が疑われた。そこで造影CTを施行し,早期濃染なく,均一に軽度造影効果のある辺縁明瞭な腫瘤を認めた。他臓器に転移は認めなかった。以上より右腎細胞癌T1N0M0と診断し,7月25日腹腔鏡下右腎摘除術施行。肉眼的には被膜形成認め,内部は灰白色で柔らかく,粗な組織が充満しており,典型的な腎細胞癌とは異なる印象であった。組織学的には細い線維血管性間質の介在を伴った小型の立方から円柱状の細胞,多角性細胞が充満し,び慢性にコロイド鉄染色陽性所見を認めた。免疫組織学的にはCD56陽性,chromogranin A陽性,synaptophysin陽性,Vimentin陽性,CD7陽性,CK20陰性,c-kit陰性の免疫活性を示し,神経内分泌癌,well differentiated,INFα,pT3a,v(+)と診断した。11月16日現在外来で経過観察しているが再発は認めていない。神経内分泌癌は全身に発生しうる腫瘍だが腎原発の報告は極めて少なく,今回若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

7.  上部尿路上皮内癌に対するBCG注入療法の経験

    上松克利、大橋洋三(社会保険栗林病院 泌尿器科)

 

【目的】上部尿路上皮内癌に対し尿管カテーテル挿入下にBCG注入を行い、良好な結果を得たので報告する。【対象】2004年〜2007年にかけて上部尿路上皮内癌と診断された8例(9腎盂)。【患者背景】平均年齢63歳(48〜78)。男性3例、女性5例。診断時4例に尿路上皮癌の既往あり。主訴は血尿2例、尿細胞診陽性6例。患側は右7例、両側1例。診断方法は膀胱生検と両側分腎尿を採取し、分腎尿が陽性となった時点で確定診断したのが5例。尿管鏡、腎盂生検、分腎尿再採取を追加したのが3例。膀胱上皮内癌を合併したのが2例。【治療方法】週1回逆行性に尿管カテーテルを患側腎盂に挿入し、イムシスト81mg/生食40mlを自然滴下にて点滴注入した。毎回分腎尿採取を行い、6回もしくは8回目の際に分腎尿が陰性となった時点で終了した。膀胱内上皮内癌が合併していた症例では注入終了後再度膀胱生検を施行し、陰性であることを確認した。【結果】8例とも分腎尿細胞診は陰性となった。1例24ヶ月後に再び尿細胞診が陽性となったため再度BCG注入した。細胞診が陰性化した回数は4回目までが7例、7回目、8回目が各1例。副作用は発熱(38℃以上)6例、血尿5例、排尿痛2例、尿閉1例。いずれも保存的に加療を行い、治療スケジュールの遅れは認めなかった。【結語】上部尿路上皮内癌に対し尿管カテーテル挿入下のBCG注入療法は有効であった。

 

 

 

8.  同種造血幹細胞移植後の出血性膀胱炎による両側水腎症の2例

    瀬野祐子1)、新 良治1)、津島知靖1)、朝倉昇司2)、角南一貴2)

   (独立行政法人国立病院機構岡山医療センター 泌尿器科1)、血液内科2)

 

【症例1】55歳、女性。リンパ芽球性リンパ腫に対し平成19年3月1日妹より同種末梢血幹細胞移植を施行した。5月3日より頻尿、排尿時痛が出現し、5月5日より肉眼的血尿を認めた。5月7日のCTにて右水腎症を認め当科紹介。膀胱鏡にて膀胱粘膜全体の発赤を認めた。5月8日CTにて左水腎症も出現し、腎機能低下を認めた。翌日には腎機能はさらに悪化したため両側尿管にW-Jステントを留置した。尿細胞診は陰性であった。ステント留置後も血尿は持続したが徐々に消失し、5月29日尿道カテーテルを抜去した。9月3日尿管ステントを抜去。その際の膀胱鏡では膀胱粘膜に発赤は認めなかった。腎機能低下なく経過良好である。【症例2】59歳、男性。再生不良性貧血に対し平成19年8月24日骨髄バンクドナーより骨髄移植を施行。10月5日より残尿感、肉眼的血尿が出現し10月10日当科紹介され、止血剤投与にて経過をみていた。10月11日CTにて右水腎症が出現、翌日には腎機能低下を認めたため両側尿管にW-Jステントを留置した。同時に膀胱生検を行ったが悪性所見は認めなかった。

【考察】同種造血幹細胞移植後の遅発性出血性膀胱炎はウィルス性尿路感染が原因と考えられている。同種造血幹細胞移植後に両側水腎症をきたし、尿管ステントを留置した2例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

9.  著明な高Ca血症を呈したPTH-rP産生膀胱癌の一例

    高本 篤、久住倫宏、大枝忠史(尾道市立市民病院)

 

症例は80歳代女性。1ヶ月前より続く肉眼的血尿を主訴に近医より当院紹介受診された。

初診時意識障害があり、腹部超音波・腹部CTにて水腎症・膀胱内に充満する腫瘍と骨盤内リンパ節腫大を認め、膀胱癌T3bN2M0と診断した。血液・生化学検査にてWBC43300/μl、Ca14.7mg/dl(補正値15.6)と著しい白血球増多・高Ca血症であった。腫瘍関連性高Ca血症と判断し、可及的にTUR−Btを施行したが、術中膀胱穿孔をきたしたため緊急開腹とし、膀胱部分切除術を施行した。病理所見では尿路上皮癌G3であり、免疫染色ではPTH-rP陽性、G-CSF陰性であった。術後血中Caと白血球数は低下し意識障害も改善したが、再度血中Caが上昇傾向であったため、ゾレドロン酸定期投与にて対処した。年齢を考慮して積極的治療は行わずUFT内服にて対応した。術後1ヶ月で一旦退院とし、尿道カテーテル留置にて外来で経過観察したが、術後2ヶ月目に血尿・膀胱タンポナーデをきたして再入院した。TUCにて出血はコントロールできたものの、全身状態不良であり、再入院後3日目に永眠された。

 

 

 

 

 

10. 男性淋菌性尿道炎の患者背景および薬剤感受性の年次推移と尿道炎のアンケート結果

    石井亜矢乃、河内啓一郎、和田耕一郎、佐古真一、上原慎也、渡辺豊彦、門田晃一、 

    公文裕巳(岡山大学)

    近藤捷嘉、大橋輝久、村尾 航(岡山日赤) 赤澤信幸、村田匡(岡山済生会)

  津川昌也、中村あや(岡山市民) 西光雄、水野全裕、甲斐誠二(香川労災)

  那須良次、小野憲昭、倉繁拓志(高知医療センター) 吉田光宏(吉田泌尿器科)

  亀井義広(亀井クリニック)

 

【目的】今回我々は中四国地区の9施設で加療された淋菌性尿道炎を対象に,患者背景,治療内容および淋菌の薬剤感受性推移を検討した。また,同地区における尿道炎の診断,初期治療の現状を把握するためアンケート調査を行った。【対象・方法】1997年3月〜2007年3月に当科およびその関連病院で加療された淋菌性尿道炎症例771例を対象とした。検討項目は患者年齢,感染源,感染様式,投与薬剤とした。薬剤感受性はCFIX,CTRX,CDZM,CZOP,PCG,IPM,SPCM,OFLX,MINOで検討した。アンケート調査は第273回岡山地方会に参加した泌尿器科医73人を対象とした。【結果・考察】患者年齢の中央値は28歳で年次的に低年齢化は認めなかった。感染源はCSWが約半数を占め,行きずり女性の増加傾向を認めた。Oral Sexのみによる感染率は17.3%で増加傾向を認めた。治療薬剤はFQSの使用頻度が前期(1997-2000年),中期(2001-2004年),後期(2005-2007年)でそれぞれ60.2%,6.8%,3.8%と減少し,SPCM,経口および注射CEPSはあわせて13.1%,45.5%,87.9%と増加していた。全期間でCFIX,CTRX,CDZM,SPCMは良好な感受性を示していた。CZOP,PCG,IPM,MINOでは感受性の低下傾向を認めた。OFLXの耐性率は後期で89.5%に達していた。アンケート結果では,淋菌の診断方法は約65%で細菌培養であり,クラミジアはほとんどがPCR法であった。咽頭検査は約15%で実施経験があった。初期治療は淋菌性でCTRX57.7%,SPCM22.5%,CFIX4.2%,クラミジア性でAZM73.2%,FQ12.7%,MINO(経口)8.5%であり,主にガイドラインで推進されている薬剤が使用されていた。

 

 

 

 

11. 抗凝固剤投与継続にても施行可能な経尿道的前立腺レーザー蒸散術(HoLAP)の有用性

    小野憲昭、倉繁拓志、那須良次(高知医療センター泌尿器科)

 

【目的】尿閉や高度排尿困難のため手術適応があるものの、心疾患や脳梗塞により抗凝固剤服用中のため、TUR-Pを躊躇する前立腺肥大症患者は多い。これらの患者において出血性合併症の少ないとされる経尿道的前立腺レーザー蒸散術(HoLAP)の有用性を検討した。【対象】平成19年10月までに当科でHoLAPを施行した患者のうち術前より抗凝固剤投与のあった18例。平均77.7歳、前立腺推定体積は平均34mlで、カテ留置例7例、自己導尿例1例であった。服用中の薬剤は、アスピリン9例、塩酸チクロピジン(パナルジン)3例、ワルファリンカリウム3例、シロスタゾール(プレタール)2例、酒石酸イフェンプロジル(セロクラール)2例、塩酸サルポグレラート(アンプラーグ)1例、硫酸クロピドグレル(プラビックス)1例であった。【結果】18例中5例(パナルジン2例、アスピリン・セロクラール・アンプラーグ各1例)では術前休薬して手術を行ったが、11例は投与継続のまま、ワルファリンカリウム投与例中2例は術前ヘパリン投与に切り替えて、全身麻酔下にHoLAPを施行した。16Frカテを留置し生食灌流はせず、原則として術後2日目にカテを抜去した。1例で、紹介元で脳梗塞症状増悪に対し塩酸チクロピジンを増量され後出血を認めたが、その他の症例では問題となる血尿は認めず、排尿状態はおおむね良好であった。【結論】合併症が重篤で抗凝固剤の休薬が困難な症例において、HoLAPは特に有用であると考えられた。

 

 

 

12. 前立腺小細胞癌の1例

    北田昇平、入江 伸、坪井 啓、秋山博伸、橋本英昭、林 俊秀、金重哲三

   (岡山中央)

 

症例は36歳男性。平成19年1月15日より排尿困難自覚。平成19年1月18日尿閉となり近医受診。600mlの導尿後、精査目的で当科紹介受診。CTにて前立腺の著明な腫大を認め、MRIにてT1WI T2WI共にlowを呈し、造影効果の乏しい前立腺腫大を認めた。PSAは1.9ng/mlであった。平成19年1月23日前立腺生検施行。病理結果は前立腺小細胞癌であった。胸部〜骨盤部CTおよび骨シンチにて転移認めず、平成19年3月14日前立腺全摘除術施行。手術時間は5時間45分、出血量は2000ml、最終病理診断は前立腺小細胞癌、切除断端陰性、pT2N0M0であった。

Adjuvantとして肺小細胞癌に準じたCDDP、VP-16併用療法を2コース行った。

現在も当科外来にて経過観察中であるが、再発、転移は認めていない。

 今回我々は前立腺小細胞癌の1例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。

 

 

 

 

 

 

 

 

13. 当院における前立腺生検の臨床的検討

    平山 尚1)、時永賢治1)、白崎義範1)有地弘充2)二部野肇3) 三原赤十字病院

    泌尿器科1) 岡山済生会病院泌尿器科2) 井原市民病院泌尿器科3)

                       

<目的>三原赤十字病院における前立腺生検症例において、臨床的検討を行なった。

<方法>対象は、2004年4月から2006年3月まで当院において前立腺生検を施行した317例。年齢は44歳から90歳(中央値73)、PSA値は0.7から4057.2(中央値8.1)であった。

生検法は、原則的に腰椎麻酔下にて膀胱鏡を施行後、経直腸的超音波ガイド下にCZおよびPZから6ヶ所、TZから4ヶ所の計10ヶ所を採取した。年齢、癌陽性率、組織型、Gleason score、合併症に関してそれぞれ検討した。

<結果>317例中、142例(44.8%)に癌が検出された。年齢別では、40歳以上60歳未満では17例中1例(5.9%)、60歳以上75歳未満は176例中71例(40.3%)、75歳以上は124例中70例(56.45%)であった。PSA別陽性率は、PSA4未満は6例中2例(33.3%)、PSA4以上10未満で186例中60例(32.3%)、10以上20未満で56例中24例(42.9%)、20以上では69例中56例(81.2%)であった。癌陽性のうち、高分化24例(16.9%)、中分化106例(74.6%)、低分化11例(7.7%)であり、Gleason Score3以下14例(9.9%)、4-6は82例(57.7%)、7は27例(19.0%)、8-10は18例(12.7%)であった。また、合併症は、肉眼的血尿36例(11.4%)、尿閉8例(2.5%)、発熱2例(0.6%)であった。

<考察>当院における経会陰的前立腺生検について文献的考察を含め検討する。

 

 

 

14. Pro-GRPがマーカーとして有用であった再燃前立腺癌の1例

    日下信行、郷原真輔、安東栄一、藤田竜二(国立病院機構 岩国医療センター)

 

症例は78歳。2003年7月1日初診時PSA51.941ng/ml。前立腺生検で6検体中6本より中分化型腺癌、Gleason score 3+4=7を認め、臨床病期T3bN0M0,stageC1と診断した。LH-RH agonist、flutamide併用MAB療法を開始後、PSAは速やかに低下し、0.10ng/ml前後で推移していた。2006年10月排尿痛出現。尿沈渣は異常を認めず、触診上前立腺に石様硬の結節を触知し再燃が疑われた。PSAは0.108ng/mlと著変なく臨床所見との乖離が見られた。Pro-GRPを測定したところ821pg/ml (正常46未満)と著明高値であった。画像上遠隔転移は認めず、局所再燃として10月11日よりCDDP、IFM併用動注化学療法を2コース施行、12月14日より局所への放射線治療 (50Gy)を施行し、2007年1月24日にはPro-GRP 374pg/mlに低下した。その後自覚症状なく局所もコントロールされていたが、Pro-GRPは再上昇し7月25日には2320pg/mlに達した。8月22日CTで多発肺転移、肝転移を認めたため、肺小細胞癌に対する化学療法に準じて8月31日よりCDDP、CPT-11併用化学療法を2コース施行した。10月30日CTで肺転移はほぼ消失、肝転移も縮小し、Pro-GRPは80.2pg/mlまで低下した。

 

 

 

 

 

15. 性器脱に対するTVM手術の検討

    植月祐次、牧野雄樹、國枝太史、*公平直樹、齊藤亮一、青山輝義、井上幸治、武縄 淳、

    寺井章人(倉敷中央病院泌尿器科、*東京女子医科大学附属病院泌尿器科)

 

【目的】当院では2006年6月より性器脱に対するTVM手術(tension-free vaginal mesh)を施行している。2007年6月現在59例を経験したので短期成績、合併症等を検討する。

【方法】2006年6月より2007年9月までに性器脱にて倉敷中央病院泌尿器科にてTVM手術を施行し、最低観察期間が1ヶ月以上あった59例。手術時年齢は中央値68歳(46-82)。手術部位は前壁 (TVM-A)24例、後壁(TVM-P)1例、前後壁(TVM-A,P)34例。尿失禁手術(TOT手術)同時施行5例。子宮頚管切除術同時施行2例。子宮手術既往は19例。腹式子宮摘除術5例、腟式子宮摘除術11例(+会陰形成術3例)、子宮癌全摘術1例、子宮筋腫核出術2例であった。

【成績】手術時間の中央値はTVM-Aのみ55分、TVM-A+TOT85分、TVM-A+子宮頚管切除99分。TVM-A,P115分、TVM-A,P+TOT156分。出血量少量、輸血施行例なし。術中合併症特になし。膀胱損傷、直腸損傷なし。術後合併症は尿閉1例(術前にも尿閉CIC既往あり。CICにて軽快)、de novo SUI2例(内服のみ)、SUI増悪にてTOT手術追加1例。初期症例2例で膣断端脱、子宮脱を再発し、開腹にて仙骨腟固定術、仙骨子宮固定術を施行した。他57例は再発なし。

【結論】性器脱に対するTVM手術は大きな合併症もなく、安全に施行できる。観察期間は短いが従来法より再発リスクは低いと考える。

 

 

16. 陰嚢内脂肪腫の1例

    近藤典生、原 綾英、藤井智浩、常 義政、横山光彦、宮地禎幸、永井 敦(川崎医科大学)

 

症例は41歳,男性。約1年前から左陰嚢内容の腫大を自覚し受診した。MRI上T1でhigh intensity、T2でlow intensityを呈し、造影効果を認めない約12×6cmの腫瘤を認めた。陰嚢内脂肪腫を疑い、2006年12月12日全麻下に陰嚢内腫瘤摘除術を施行した。腫瘤は精巣、精索と容易に剥離できたが、陰嚢皮膚と強固に接着している部があり、その部は陰嚢皮膚と合併切除した。摘出標本の大きさは12×6×2.5cm、表面平滑で薄い被膜に覆われ、割面は黄色調の充実性腫瘍であり、病理診断は線維組織による分葉化構造を認める脂肪腫であった。脂肪腫は皮下に発生する軟部組織良性腫瘍で背部、肩、頚部などに好発し、陰嚢内良性腫瘍としては最も高頻度に見られる疾患である。本例は比較的稀な疾患であり若干の文献的考察を加え報告する。

      

 

 

 

 

 

 

 

 

17. Fournier’s gangrene1例

    能勢宏幸杉本盛人眞鍋大輔武田克治(香川県立中央病院 泌尿器科

    奥田和弘長野博志(同・整形外科

         

症例は65歳男性、排尿困難、右陰嚢部から鼠蹊部にかけての腫脹、発赤にて当科初診。既往に会陰部外傷有り、尿道バルンカテーテル留置できず。尿道狭窄、右精巣上体炎、前立腺炎の診断にて膀胱婁留置の上即日入院。入院後抗生剤投与開始するも会陰部の発赤は増大、入院後5日目にフルニエ壊疽の診断にて当院整形外科紹介、2度の切開、デブライドメントにて完治し得た。

フルニエ壊疽は、糖尿病等基礎疾患を有する男性に生じることの多い会陰部壊死性筋膜炎であり、比較的致死率の高い疾患である。今回我々は尿道狭窄を契機にフルニエ壊疽を発症した一例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18. アンドロゲン不応症候群(AIS)に合併した進行性精巣腫瘍の1例

    齊藤亮一、井上幸治、牧野雄樹、國枝太史、植月祐次、青山輝義、武縄淳、寺井章人

   (倉敷中央病院 泌尿器科)

 

40歳代女性(表現型及び社会的性)。2007年7月健診で左骨盤内腫瘤を指摘。生来無月経。婦人科診察にて恥毛欠如、子宮無発生、腟盲端。染色体分析にて核型は46,XY。経皮的腫瘍生検にてseminoma. LDH 301, AFP4, hCG-β4.3. 画像所見からAISに伴う両側腹腔内停留精巣、左精巣腫瘍・後腹膜リンパ節転移(stageUB)と診断した。EP4コース施行後、2次元評価にて腫瘍は75.1% 縮小した。2007/11月両側腹腔内精巣摘除術、後腹膜リンパ節郭清を施行。郭清範囲はPET/CTにてviable cellの存在が疑われる部位に限定した。病理組織検査結果に従い今後の治療方針を再検討する予定である。疾患内容、遺伝形式に関する説明、血縁者に関する情報収集は当院遺伝外来医師と連携し慎重に進めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

19. 広範な皮膚浸潤および陰茎海綿体浸潤を伴った精巣セミノーマの1例

    古川洋二、小出隆生(笠岡第一病院) 

    新 良治(岡山医療センター) 

 

2001年から右無痛性陰嚢内腫瘤を自覚した。徐々に増大し右鼠径を占拠する悪臭を伴う巨大腫瘍となるも放置。2006年2月9日近医内科受診、右下腹部から陰嚢に広がる腫瘤をみとめ緊急入院となる。皮膚生検でAnaplastic Seminomaと判明、同年2月21日治療目的で当科紹介入院となる。LDH 1596 U/l, HCG-β1.79 ng/ml,AFP 1.5 ng/mlで、右精巣腫瘍(退形成性セミノーマ:MTB-1 陽性、PLAP 陽性、HCG,AFPともに陰性)TNM分類:T4N0M1a(LYM),IGCCC分類:intermediate prognosisと診断、BEP1コース、EP3コースを行った。腫瘍は著明に縮小し、LDH、HCG-βも正常化しPR(80%縮小)の判断で右高位精巣摘除術

(右鼠径部皮膚、陰嚢皮膚合併切除),右鼠径部リンパ節廓清術,右大腿皮弁作製術を行った。摘出組織に癌の残存は無くCRsと診断、後療法なしで経過観察中である。現在1年6ヶ月を経過するも再発転移を認めない。浸潤性精巣セミノーマの治療方針について文献的な考察を行う予定である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指定演題

 

1.岡山大学病院泌尿器科における男性更年期外来の臨床的検討

  石井和史、渡部昌実、大石智子、倉橋寛明、公文裕巳(岡山大学)

  永井 敦(川崎医大)

 

【目的】岡山大学病院泌尿器科における男性更年期外来受診者について臨床的検討を行ったので報告する。【対象と方法】2003年1月から2007年9月までに男性更年期症状を訴え当科外来を受診した患者116名(中央値56歳、32〜78歳)を対象とし、主訴、既往歴、症状評価の質問紙、血液内分泌検査、治療方法などにつき検討した。【結果】59名(51%)に精神科、心療内科などの受診歴を認め、初診時に抗精神病薬・抗うつ薬等の内服を受けていた。初診時の主訴はうつ症状などの精神症状と全身倦怠感やほてりなどの身体症状がそれぞれ約70%と多く、性機能症状は約40%であった。血中遊離テストステロンは、平均9.7±3.3pg/ml(3.3〜20.4)であり、正常値下限である8.5pg/ml未満を示したのは、全体の39%であった。治療の内訳は、アンドロゲン補充療法(ART)が56名(48%)、内服薬処方が22名(19%)、他科へ紹介が16名(14%)、検査のみで終了が22名(19%)であった。ARTにより46%に症状の改善を認めた。【考察】男性更年期障害は、極めて多彩な症状を訴え、その多くはうつ症状などの精神症状あるいは身体症状である。ARTが著効を示す症例が存在する一方で、最初からARTの適応でない症例、ART無効例も多く、精神科医・心療内科などと連携し、多面的に治療に取り組むことが重要と考えられた。

 

 

2.Endourologyの現況(米国の経験)

  荒木元朗(岡山大学)

 

Endourologyの新しいテクノロジーを供覧する。

1.    KTP/LBO レーザー前立腺蒸散術(Photoselective Vaporization of the Prostate: PVP)

LBOレーザーはKTPレーザーに続く新しいレーザーで、Nd:YAG laser をLBO crystalを透過させることによって発生される532nmのレーザーである。最大のpowerが120Wまで上げることが可能で、レーザーはhemoglobinに吸収され、水に吸収されにくいという特徴をもち、理想的PVPのtoolとなる。 オクラホマ大学でのKTP/LBO laser PVPの経験を供覧する。

 

2.    デジタル軟性尿管鏡

デジタル技術はすでに軟性膀胱鏡に応用されている。同様の技術が軟性尿管鏡にも用いられるようになった。従来のファイブロオプティック軟性鏡(ACMI, DUR-8 Elite)と新しいデジタル軟性尿管鏡(ACMI, DUR-D)を実際の症例で比較し、その利点・欠点について検討する。