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日本泌尿器科学会岡山地方会

プログラム・予稿集

 

 

 

 

 

日 時: 平成22年12月11日(土)
学術集会: 午後2時
懇親会:  午後6時30分
場 所: おかやま三光荘
岡山市中区古京町1丁目7-36
TEL (086) 272-2271

 

 

 

 

 

参加者の皆様へ

 

1.        受付は会場入口で行ないます。会員証に出席証明の捺印を致します。

2.        会場費として2000徴収させていただきます。

3.        一般演題は口演時間7分、討論3分です。時間厳守でお願いします。

4.        コンピュータープレゼンテーションはPowerPoint-Win2003でお願いいたします。

5.        コンピュータープレゼンテーション演題はファイルをEメール、もしくはCD-Rディスクにコピーして、 129日(木)までに、事務局に送付して下さい。動作の確認をします。もし、変更がありましたら、当日ディスクをご持参下さい。Eメールで8M以上のファイルを送付されますと、岡山大学のメールサーバーが不具合となりますので、ご遠慮下さい。

6.        PowerPoint以外のソフトで作成した図、グラフや動画を挿入している場合には、コンピューターの環境により表示されないことがありますのでご注意下さい。特に動画を挿入されている場合には、コピー元ファイルも必要です。

7.        会場での質疑応答は、座長の許可を受けた上で、必ず、所属、氏名を明らかにしてからご発言下さい。

8.        懇親会場は3階和室宴会場『吉備』にて630分より予定しております。

会費は8000円です。

 

 

2009年度よりIT化導入のため、参加単位登録カウンターを設置しております。日本泌尿器科学会会員カードを忘れずにお持ち下さい。尚、従来の参加証も証明印を押印致しますので、お持ち下さい。

 

    今回は学術集会、懇親会とも三光荘ですのでよろしくお願い致します

 

日医生涯教育制度

 単     位:4単位

 カリキュラムコード: 2[継続的な学習と臨床能力の保持],8[医療の質と安全],

15[臨床問題解決のプロセス], 64[肉眼的血尿],

65[排尿障害(尿失禁・排尿困難)],66[乏尿],67[多尿],

84[その他]

 
 

 

 

 

 

 

 


プログラム

 

一般演題

 

14:0014:50                                        座長  荒木元朗(岡山大)

 

1.        右腎細胞癌術後の対側副腎転移に対し、ソラフェニブ投与後 転移巣切除を行った1

黒瀬恭平、西村慎吾、枝村康平、江原 伸、三枝道尚(広島市立市民)

 

2.        当科におけるABO不適合夫婦間移植

光畑直喜、伊藤誠一(呉共済)

 

3.        骨盤クラッシュ症候群 腎不全患者への移植

光畑直喜、伊藤誠一(呉共済)

 

4.        腎原発神経鞘腫の1例

坂本英起、松本祐一、安東栄一、小武家誠、藤田竜二 (岩国医療センター)

 

5.        腎結核に対して腎摘出術施行後、遺残尿管断端炎を発症した1

平田武志、大橋洋三(栗林病院)

 

14:5015:50                                        座長 小林泰之(岡山大)

 

6.        腎摘除術から18年後に胃転移を来した腎癌の1

和田耕一郎、藤田 治、眞鍋大輔、武田克治(香川県立中央)

 

7.        経過中、脳転移摘除後に肺転移の消褪を認めた腎細胞癌の1例

渡邉雄一(十全総合)、坂本英起(岩国医療センター)、大枝忠史(尾道市民)

中村 寿(十全総合・脳神経外科)、山下素弘(四国がんセンター・呼吸器外科)

中田英二(四国がんセンター・整形外科)

 

8.        著明な動静脈瘻を形成した腎癌に対し、腎動脈塞栓術後に根治的腎摘除術を施行した1

甲斐誠二、野崎邦浩、大枝忠史(尾道市立市民)

 

9.        続発性消化管アミロイドーシスを来した腎癌の1

水野 松岡崇志 悠希、仲西昌太郎浅井聖史田岡利宜也宗田 井上幸治寺井章人(倉敷中央)

 

10.    腎摘除術後の高尿酸血症とその危険因子についての検討

杉本盛人、那須良次(岡山労災)、小澤秀夫(川崎病院)、妹尾孝司(福山第一)

片山泰弘(岡村一心堂)

11.    前立腺肥大症に対するα1ブロッカー7剤の効果・短期比較

荒木 徹、門田晃一(あらき腎・泌尿器科クリニック) 

 

休 憩

 

16:1017:10                                        座長 村上貴典(姫路聖マリア)

 

12.    後腹膜脂肪肉腫の1

小泉文人、堀川雄平、山田大介(三豊総合)

永井 敦(川崎医大)

 

13.    筋層非浸潤性膀胱癌単発症例に対するTHP(pirarubicin)術後早期膀胱内注入療法−中間解析−

津島知靖、雑賀隆史、宮地禎幸、小野憲昭、武田克治、藤田竜二、大橋洋三、公文裕巳

(岡山泌尿器科研究支援機構(Okayama Urological Research GroupOURG))

 

14.    嘔吐を主訴に発見された気腫性膀胱炎の1

福元和彦、清水真次朗、月森翔平、海部三香子、原 綾英、藤井智浩、常 義政、 横山光彦、宮地禎幸、永井 敦(川崎医大)

 

15.    BCG膀胱内注入後に発症した鼠径部膿瘍の1

高本 篤、畠 和宏、岸 幹雄(福山市民)

吉岡 孝(同・外科)

 

16.    泌尿器小細胞癌の3

中村あや、佐古真一、竹中 皇(岡山赤十字)

 

17.    ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術の初期経験

雑賀隆史、上原慎也、渡邊豊彦、小林泰之、荒木元朗、佐々木克己、上松克利、能勢宏幸、岸本 涼、別宮謙介、神原太樹、那須保友、公文裕巳(岡山大)

 

17:1018:00                                        座長 岸 幹雄(福山市民)

 

18.    Holmium laser enucleation of the prostate (HoLEP) 導入3年間から得たtips

市川孝治、西山康弘、山根 享、早田俊司(鳥取市立)

 

19.    ステロイド治療に対し良好な反応性を示したIgG4関連多臓器リンパ増殖症候群(MOLPS)による前立腺炎の1

能勢宏幸、神原太樹、佐々木克己、上原慎也、渡辺豊彦、雑賀隆史、那須保友、公文裕巳(岡山大)、佐藤康晴、吉野 正(同・病理部)

松本裕子、村田 匡、明比直樹(津山中央)

 

20.    出生直後に発見された精索捻転の1

佐古智子、中田哲也、塩塚洋一、山本康雄、石戸則孝、高本 均(倉敷成人病)

御牧信義(同・小児科)

 

21.    骨盤骨折に伴う完全尿道断裂に対し経会陰的尿道修復術を施行した1

瀬野祐子、新 良治、津島知靖(岡山医療センター)

 

22.    異時性両側性に発生したセミノーマの1

川口正志、日下信行、赤澤信幸(岡山済生会)

村田 匡(津山中央)

 

18:0018:15

 

日本泌尿器科学会西日本保険委員会報告

武田克治(香川県立中央)

津島知靖(岡山医療センター)

難波克一(岡山県国保連合会)

赤枝輝明(津山東クリニック)

 

 

 

18:30

懇親会                   おかやま三光荘3F和室宴会場『吉備』

 

 

 

 

 

 

 

一般演題

1. 右腎細胞癌術後の対側副腎転移に対し、ソラフェニブ投与後 転移巣切除を行った1

黒瀬恭平、西村慎吾、枝村康平、江原 伸、三枝道尚(広島市立市民)

 

症例は80代男性。2007/9月 前医で右腎細胞癌に対し手術加療を行い、組織はRCCC G2G3 pT3apN0M1(同側副腎転移)INFβ v0であった。術後6ヶ月のCTにて左副腎腫大を認めた。転移性副腎腫瘍としてIFN-α投与を行うも次第に増大傾向にあるため当科での加療希望され、紹介受診となった。2010/2〜ソラフェニブ800mg/dayを開始、重篤な副作用は無く経過、画像による治療効果判定でもSDであった。投与開始後約8か月に体重減少の訴えあり、400mg/dayに減量したところ、腫瘍の増大傾向を認めたため、2010/11 腹腔鏡下左副腎摘出を行った。手術時間は160分 出血量は少量であった。根治術後の再発症例に対する治療としてソラフェニブの適正な使用時期および症例選択基準については未だ明らかでは無い。

今回摘出病理および手術時の所見に若干の考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

2. 当科におけるABO不適合夫婦間移植

光畑直喜、伊藤誠一(呉共済)

 

当科は1986年より201011月現在149例の移植を経験しているが、近年増加傾向にあるABO不適合夫婦間移植を19966月より10例実施しており、全員生着・生存している。当科ではABO不適合における術前免疫学的Riskの層別化の必要性を報告してきたが¹⁾〜⁵⁾、今回経験したDonor specific antigen(DSA)を有するhigh risk症例を供覧しながら、当院におけるABO不適合術前免疫学的risk分類とそれぞれの治療法を紹介する。

 

出典

1)AmJ transplant 2005; 5: 3019 2)Transplantation 2005;79. 12:1756  3)Transplantation 2006;82. 5: 719  4)AmJ transplant 2006;6. 12:3040  5)ABO血液型不適合移植の新戦略2009 p37 42

 

 

 

 

 

3. 骨盤クラッシュ症候群 腎不全患者への移植

光畑直喜、伊藤誠一(呉共済)

 

33歳女性、車による轢断事故後、多量出血、急性腎不全、骨盤骨折、左股関節離断、人工肛門造設、皮弁移植後、各種の内シャントトラブルにより、埋め込み式カテーテルを右心房に留置状態で呉医療センター救急部にて救命後、移植の適応を含めて紹介あり。リハビリ後、糖尿病を有する65歳父より事故後約10カ月を経て生体腎移植す。多量の輸血による既存抗体陽性のため当科における移植免疫学的中リスク群に準じてPE、リツキサン使用。重度の心機能障害あるも放置しても予後極めてpoorのため、11/5手術実施。幸い術後経過は順調である。

 

 

 

 

 

4. 腎原発神経鞘腫の1

坂本英起、松本祐一、安東栄一、小武家誠、藤田竜二 (岩国医療センター)

 

症例は48歳女性。尿潜血精査の前医スクリーニングCTMRIで右腎上極に約4cm大の造影効果の乏しい腫瘍および両側胸水を認め、201091日精査目的に当科紹介となった。画像上は典型的な腎細胞癌の所見ではなく、ベリニ管癌、浸潤性腎盂癌もしくは転移性腎癌が疑われた。上下部消化管精査、胸水細胞診、各種腫瘍マーカー精査したが特に異常所見は認めなかった。CT、骨シンチでは明らかな転移は認めず、PET-CTでは腫瘤影に一致して軽度の集積を認めた。悪性疾患を否定できず、20101022日全身麻酔下に経腰的右腎摘除術を施行した。腫瘍は腎盂粘膜下から腎実質内に存在し、病理組織の結果は神経鞘腫であった。腎原発の神経鞘腫はきわめて稀な疾患であり、文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

5. 腎結核に対して腎摘出術施行後、遺残尿管断端炎を発症した1

平田武志、大橋洋三(栗林病院)

 

症例は50歳女性。以前より腎盂腎炎を繰り返していた。近医で抗菌薬にて加療されていたが、40度の発熱と右腰痛を認め、また画像上右腎異常認めたために精査・加療目的に当科紹介受診となった。画像所見、尿中結核菌塗抹陽性より腎結核と診断し、抗結核薬による治療目的に入院。抗結核薬治療によっても右腰痛が持続するため尿管ステント留置を行った。しかし尿管ステントによる膀胱刺激症状が強く、ステント抜去したが右腰痛、発熱が再燃したため、6ヶ月間の抗結核薬投与の後右腎摘出術を施行した。術後数日より右下腹部痛が持続したため腹部造影CTを施行したところ、右尿管断端炎を認めた。

腎結核に対する手術療法、腎摘出後の尿管断端炎につき文献的考察を加えながら症例報告を行う。

 

 

 

 

 

6. 腎摘除術から18年後に胃転移を来した腎癌の1

和田耕一郎、藤田 治、眞鍋大輔、武田克治(香川県立中央)

 

症例は71歳の男性。1992年に左腎腫瘍にて左腎摘除術を施行、病理診断はRenal Cell Carcinomaalveolar typeclear cell subtypeG2>G1v(+)pT3pN0M0であった。術後補助療法として1996年までIFNαを投与した。2005年に多発肺転移が出現したためIFNαの投与を再開、近医にてフォローされていた。2007年に喀血で当院に紹介、腎癌肺転移からの出血と診断し右肺部分切除術を施行した。その後多発性骨転移が出現し、放射線治療や大腿骨頭置換術を施行した。20105月、タール便にて上部消化管内視鏡検査を施行、胃体中部大彎に単発の粘膜下腫瘍を認めた。20107月に胃楔状切除術を施行し、病理学的検査にて腎癌の胃転移と診断した。術後は経口摂取が可能となり、一時的に全身状態は改善したが術後約2ヶ月で永眠された。

転移性胃腫瘍は全胃腫瘍の0.2-0.7%にとどまり、肺癌や乳癌、悪性黒色腫からの転移が多いとされている。腎癌の胃転移は、検索し得た限り国内外を含め23例目と稀な病態で、原発巣の摘除から胃転移の診断までに18年を要した症例はみられなかった。胃転移を来した腎癌の1例について、若干の文献的考察を加え報告する。

 

 

 

 

 

7. 経過中、脳転移摘除後に肺転移の消褪を認めた腎細胞癌の1例

渡邉雄一(十全総合)、坂本英起(岩国医療センター)、大枝忠史(尾道市民)、

中村 寿(十全総合病院・脳神経外科)、山下素弘(四国がんセンター・呼吸器外科)、

中田英二(四国がんセンター・整形外科)

 

症例は64歳男性。肉眼的血尿および左腹痛のため、20071116日当科受診。腹部CTにて左腎に9.0×6.3cmの不均一に造影される充実性腫瘍を認めた。20071210日経腹膜的左腎摘除術施行。病理組織像はclear cell carcinomaG2G3INFα、pT3b。術後3か月目の胸部CTで両肺に1個ずつ小結節を認め、両側肺転移と診断した。200842IFN-αを開始。倦怠感のため72日中止。続いて714日から1031までIL-2を投与。また121日から前回とは別のIFN-αを投与。しかし両側肺転移とも増大を続けた。20091月下旬より歩行中のふらつきが出現。脳MRIにて右後頭葉皮質下に3.6×2.6cmの腫瘍を認め、22日腫瘍摘除術施行。結果はRCC。体調回復後、両側肺転移の手術目的に226日他院呼吸器外科紹介。術前の326日のCTにて両側肺転移とも縮小傾向あり。330日縮小のやや遅い左肺のみ手術。結果はRCC20094月の胸部CTにて右肺転移の消失が確認された。2010年になり右腎、さらには左大腿筋肉内に再発を認め、それぞれ摘除した。腎細胞癌の消褪は、多くは原発腫瘍治療後に転移部で見られるもの、とされるが、今回は脳転移の摘除が影響した可能性が高い、と思われた。肺転移消褪後にも他部位の再発を認めた症例ではあるが、若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

8. 著明な動静脈瘻を形成した腎癌に対し、腎動脈塞栓術後に根治的腎摘除術を施行した1

甲斐誠二、野崎邦浩、大枝忠史(尾道市立市民)

 

著明な動静脈瘻を伴った腎癌に対して腎動脈塞栓術後に根治的腎摘除術を施行した一例を経験したので文献的考察を加えて報告する。

症例は85歳女性。右大腿骨転子部骨折にて当院整形外科入院中にCTで左腎腫瘍を指摘され当科受診となった。造影CTで左腎下極に不均一な造影効果を伴う6cm大の腫瘤を認めた。腎周囲脂肪織への浸潤が疑われ、腎癌(cT3aN0M0)と診断された。また左腎静脈と両側卵巣静脈に早期相で造影効果を認め、腫瘍内動静脈瘻と診断した。術中出血の危険性を考慮し、手術2日前に腎動脈2本のうち、腫瘍を栄養する尾側の腎動脈に塞栓術を施行し、根治的左腎摘除術を施行した。術中出血は400mlであった。病理組織学的所見では、clear cell carcinomaG2INFα、pT1bと診断された。術後膵炎を合併するも改善し、術後19日目に軽快退院となった。術後7ヶ月現在、再発は認めていない。

 

 

 

 

 

9. 続発性消化管アミロイドーシスを来した腎癌の1

水野 桂、松岡崇志、北 悠希、仲西昌太郎、浅井聖史、田岡利宜也、宗田 武、井上幸治、寺井章人(倉敷中央)

 

症例は72歳女性。20097月に、食思不振と1年間で8kgの体重減少を主訴に当院消化器内科を受診した。スクリーニングの腹部CTにて左腎腫瘍を指摘され当科紹介となり、左腎癌cT1bN0M0の診断で後腹膜鏡下左腎摘除術を予定した。しかし、術前より1日に78回の下痢が持続し、栄養状態の悪化を認めたため手術は延期となり、精査加療目的に当院消化器内科入院となった。下部消化管内視鏡下に生検を施行したところAAアミロイドーシスの診断で、腎癌を原疾患とした続発性消化管アミロイドーシスと考えられた。同年9月に後腹膜鏡下左腎摘除術を施行、術後下痢症状は消失し、栄養状態の改善を認めた。若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

10.腎摘除術後の高尿酸血症とその危険因子についての検討

杉本盛人、那須良次(岡山労災)、小澤秀夫(川崎病院)、妹尾孝司(福山第一)、

片山泰弘(岡村一心堂)

(目的)術後単腎患者の経過中にしばしば高尿酸血症を経験するが、その出現頻度、発症要因、治療などについてのまとまった報告は少ない。今回、腎摘除術後の単腎患者での高尿酸血症について検討した。(対象と方法)20051月より200910月の間、腎摘除術を行った悪性腫瘍のうち、患側腎機能正常で、高尿酸血症の治療歴の無い27例(男:女=1611、腎癌14例、腎盂癌13例。年齢4588歳)を対象とした。術前後で尿酸値と推定GFReGFR)を測定し、尿酸値の変化と年齢、性別、BMI値、術前eGFRなどとの関連を検討した。(結果)27例中4例で、術前に高尿酸血症(7.0mg/dL以上)を認めていたが、術後新たに男性4例で高尿酸血症の出現を認めた。術後3カ月の尿酸値は平均6.4mg/dLであり、術前値5.8mg/dLと比べ有意に上昇していた(p<0.01)。一方、eGFRは有意に低下(63.5 43.5 mL//1.73m2p<0.01)するものの、個々の症例では尿酸値とeGFRの変化に有意な相関は認めなかった(p=0.057)。男女別では、男性は有意に上昇(6.27.3mg/dLp<0.01)したが、女性では有意な変化は無かった(5.45.6mg/dLp0.29)。また尿酸値の変化と有意な相関がみられたのは術前eGFRp<0.01)のみであった。(結論)高尿酸血症は慢性腎不全のリスク因子のひとつであり、心血管疾患との関連も指摘されている。術前尿酸値が正常でも、男性や腎機能の低下した患者では術後に尿酸値が上昇する可能性が高く、食事指導などの対策が必要と考えられた。

 

 

 

 

 

11.前立腺肥大症に対するα1ブロッカー7剤の効果・短期比較

荒木徹、門田晃一(あらき腎・泌尿器科クリニック) 

 

【目的】BPH患者個々にとって最も有効なα1遮断薬はどれか。適応薬6剤:タムスロシン(Tam 0.2mg/日)、ウラピジル(Ura 60mg/日)、ナフトピジル(Naf 50mg/)、シロドシン(Silo 8mg/)、プラゾシン(Pra 1mg/日)、テラゾシン(Tera 2mg/日)に、適応未承認だが海外では広く使用されているドキサゾシン(Dox 1mg/日)を加えたα1遮断薬7剤から選別した。【対象と方法】対象は50-80歳のBPH患者113例である。まずTamまたはSilo7日分とUra7日分を処方。次回にはより有効であった薬剤と次の薬剤各7日分を処方。これを繰返すクロスオーバー法で7剤を比較した。症例は排尿障害臨床試験GLに従い、効果はIPSSと問診で判定した。【結果】患者が最終的に選んだ薬剤頻度は、Dox 25(22%), Silo 22(19%), Ura 19(17%), Naf 17(15%), Tera 12(11%), Tam 11(10%)Pra 7(6%)であった。【まとめ】各薬剤原則1週間ずつの短期服用試験なので、11%の患者が副作用出現等で後に薬剤変更したが、どの薬剤にもこれがベストとする患者がいることが判明した。α1遮断剤2-3種の効果が不十分な患者には7剤を試し、患者毎に最適な薬剤を選んで処方すべきと考える。

 

 

 

 

 

12.後腹膜脂肪肉腫の1

小泉文人、堀川雄平、山田大介(三豊総合)

永井 敦(川崎医大)

 

症例は80 歳女性。肺炎にて近医入院、同院でのCTにて左腎上部に6cm大の腫瘍を認め、画像診断上、左副腎腫瘍を疑われ手術治療を勧められた。当科での治療の希望あり、2010630日当科受診。内分泌諸検査ではコルチゾールの軽度上昇を認めるのみであった。当院で施行したMRIでは、腫瘍は左副腎に連続して左腎頭側に存在する脂肪成分主体の不均一な腫瘤であり、左副腎由来のmyelolipomaが疑われた。サイズも大きく手術適応と判断、826日腹腔鏡下左副腎腫瘍摘除術を施行した。手術時間は2時間30分、出血は少量で摘出重量は106gであった。術後経過は良好で、術後9日目に退院の運びとなった。摘出組織の病理組織学的検査では腫瘍は高分化脂肪肉腫であり、副腎とは一部癒着を認めるのみで明らかな腫瘍との連続性は認めず、左副腎自体には明らかな異常は認めなかった。なお切除断端は陰性であった。術後2ヶ月目のCTでは明らかな再発なく、現在も経過観察中である。 後腹膜脂肪肉腫を鏡視下手術で摘出した報告は国内では婦人科領域で1例あるのみで、本邦2例目と考えられるので文献的検討を加え報告する。

 

 

 

 

 

13.筋層非浸潤性膀胱癌単発症例に対するTHP(pirarubicin)術後早期膀胱内注入療法−中間解析−

津島知靖、雑賀隆史、宮地禎幸、小野憲昭、武田克治、藤田竜二、大橋洋三、公文裕巳

(岡山泌尿器科研究支援機構(Okayama Urological Research GroupOURG))

 

筋層非浸潤性膀胱癌単発症例に対しては、術後早期の抗癌剤単回注入療法が標準治療とされている。しかし、単回注入療法を行っても、再発する症例は多い。今回、THP2回投与が単回投与と比較して、無再発期間を延長するか否かについて検討した。【対象と方法】文書による同意の得られた単発のTaT1症例を対象とした。これらの症例をA群(THP 30mg/50mlTUR直後の1回膀注,1時間保持)、B群(THP 30mg/50mlTUR直後、翌日の2回膀注、1時間保持)の2群に割付けた。各群への割付けは腫瘍径(1cm未満、以上)、再発状況(初発、再発)、施設を考慮した動的割付け法とした。Primary end pointは無再発期間である。【結果】200511月〜200910月までの4年間に251例(A126例、B125例)が登録された。初発175例、再発76例であり、腫瘍径は1cm未満114例、1cm以上137例であった。副作用は237例で評価可能であった。頻尿はA群の7.7%、B群の20.0%に認められ、B群に有意に多かった。排尿痛、排尿困難、血尿は両群に差を認めなかった。重篤な副作用は認められなかった。再発率は、B群で低い傾向であった。【結論】術直後のTHP膀注療法の安全性に問題はなかった。再発予防効果については、2回注入の有効性が示唆されたが、さらに経過を観察する予定である。

 

 

 

 

 

14.嘔吐を主訴に発見された気腫性膀胱炎の1

福元和彦、清水真次朗、月森翔平、海部三香子、原 綾英、藤井智浩、常 義政 横山光彦、宮地 禎幸、永井 敦(川崎医大)

 

症例は77歳女性。2000年から関節リウマチに対しステロイドを長期間内服していた。20101月から腹圧性尿失禁に対しペッサリーリングを装着していた。2010910日から吐気を自覚し近医受診。制吐剤にても症状の改善を認めないため、16日他院へ精査目的にて入院。補液にて経過を見るも症状の改善なく、917日には下腹部痛が出現した。白血球数16200 /μL CRP8.79 mg/dLと炎症所見も認めたためCT検査を施行した。下腹部にfree airを認め汎発性腹膜炎を疑い、当院消化器外科へ紹介受診、即日入院となる。緊急開腹術を施行するも腹腔内には腸管穿孔や炎症所見を認めず、骨盤腔内の炎症の波及によるfree airであったと考えられた。骨盤腔内の炎症の一因にペッサリーリング長期留置によるものが疑われたが、内外性器に異常所見は認めなかった。CT上膀胱内airも考えられたため膀胱鏡を施行した。膀胱壁内にairの貯溜を認め気腫性膀胱炎と診断した。尿道カテーテル留置と抗菌薬投与にて保存的治療を行った。治療開始後8日目のCTで膀胱壁内のair消失を確認し退院となった。膀胱鏡施行時の尿培養では陰性であった。気腫性膀胱炎の誘因としてはステロイド長期内服による免疫能低下が考えられた。気腫性膀胱炎は稀な疾患であるのに加えて消化器症状を主訴に受診することが多く、適切に診断・治療することが必要と考えられた。

 

 

 

 

 

15.BCG膀胱内注入後に発症した鼠径部膿瘍の1

高本 篤、畠 和宏、岸 幹雄(福山市民)、吉岡 孝(同・外科)

 

症例は73歳の男性。2009120mm大の乳頭状腫瘍に対し、TUR-Bt施行。(UC G2>G1 pTa) 同年5月、膀胱鏡にて膀胱癌再発を認めた為、BCG2コース(イムノブラダー40mg×6)を施行した。BCG膀胱内注入後、腫瘍は消失したため外来経過観察としていた。20103月右鼡径部膨隆を主訴に当院外科外来受診。外来受診当初から膿瘍が疑われたが、症状が非典型的であり、自覚症状も乏しいため腫瘤の増大や自潰があればすぐに受診するように指導され、外来経過観察となっていた。同年4月鼠径部膨隆部自潰し、同部位から排膿続くためデブリドマン施行されたが、深部に壊死組織が残存した。創傷治癒遷延続くため、結核性膿瘍疑われ膿瘍部位より抗酸菌培養・PCR検査提出されたところ、抗酸菌培養・PCRともに陽性であったため、結核性膿瘍と診断された。同日より抗結核剤3剤(INH300mg RFP450mg EB750mg)開始され、6月鼠径部膿瘍切開掻破術施行された。その後、BCG製剤製造元(日本BCG製造)に分離菌とBCG製剤の鑑別を依頼したところ、M.boivisBCG(Tokyo)と解析された。現在のところ、外来にて坑結核薬内服にて外来経過観察中であるが、膿瘍の再発は認められていない。

 

 

 

 

 

16.泌尿器小細胞癌の3

中村あや、佐古真一、竹中 皇(岡山赤十字)

 

【症例172歳男性。2000年膀胱癌(表在性)2007年前立腺癌(cT2N0M0)にて、当科外来通院中。20104月頃より左肩の痛みあり、他院整形外科受診した。骨転移、肺転移、肝転移、脾転移を認めたため、精査加療目的に20105月当科紹介受診となった。入院の上、前立腺針生検を施行したところ、病理診断は小細胞癌であった。

【症例267歳男性。肉眼的血尿を主訴に20105月当科外来受診。610TURBt施行、病理診断は小細胞癌(T2以上)であった。CTMRI上、多発脳転移、肝転移を認め、病期診断はcT3N0M1であった。

【症例379歳男性。1998年前立腺全摘術、2003TURBtを他院にて施行されたが、以後受診していなかった。20106月、前医での腹部超音波検査上膀胱腫瘍認め、当科紹介受診。72TURBt施行し、病理診断は小細胞癌であった。CTMRI上、肺転移を認め、病期診断はcT2N0M1であった。

現在我々は上記小細胞癌の3例に対して、1stラインとしてEtoposide(VP-16)+Cisplatin(CDDP)2ndラインとしてIrinotecan(CPT-11)を用いた化学療法を行っている。若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

17. ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術の初期経験

雑賀隆史、上原慎也、渡邊豊彦、小林泰之、荒木元朗、佐々木克己、上松克利、能勢宏幸、岸本 涼、別宮謙介、神原太樹、那須保友、公文裕巳(岡山大)

 

(緒言)岡山大学病院では20108月にda Vinci S surgical system®を導入し、当科では他科に先駆けて10月よりロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RALP)をおこなっている。本術式の概要と初期経験を紹介する。

(対象および方法)限局性前立腺癌3症例(68,71,75歳)に対して、経腹腔到達法によりda Vinci S surgical system®をもちいたRALPをおこなった。体位は頭低位砕石位で、助手用を含めて6本のTrocarを挿入し順行性摘除をおこない、膀胱尿道吻合は連続縫合した。

(結果)手術時間は、それぞれ325394408分であり、出血量は少量、500400gであった。DVCの止血コントロールや尿道膀胱吻合は極めて容易であった。一方では、体位、Trocar部位設定に時間を要し、とくに体格の小さく、肥満傾向の3例目(151cm,60Kg)ではロボットアーム操作に若干の制限を認めた。合併症は1例に砕石位に起因すると考えられる術後下肢痛を一過性に認めただけで、重篤な合併症はなかった。全例術後6日目にカテーテル抜去し、3例ともにほとんど失禁を認めなかった。病理組織学的には全例の切除断端陰性であった。

(結語)RALPはその初期経験では手術時間は長いものの、術後経過を含めて手術成績は良好であり、有用な術式と考えられた。

 

 

 

 

 

18.Holmium laser enucleation of the prostate (HoLEP) 導入3年間から得たtips

市川孝治、西山康弘、山根 享、早田俊司(鳥取市立)

 

【目的】20077月よりレーザー装置を導入し、現在まで302例のHoLEPを施行してきた。今回これらの経験から得たtipsを報告する。

【対象】約3年間でHoLEPを施行した302例を対象として、術中所見特に止血についてのtipsHoLEP特有の合併症を検討した。

【結果】術後合併症として、後出血6例(2.0%)、UTI 7例(2.3%)、精巣上体炎3例(1.0%)、尿道狭窄8例(2.6%)、膀胱損傷2例(0.7%)、術後の浮腫による尿道カテーテル再留置23例(7.6%)を認めた。これらの症例で、止血については血管断端を明らかにすることで容易となった。また、粘膜断端からのoozingはホルミウムのみでなく、可能な場合はネオジウムも使用するとより容易に止血できた。

【結論】レーザーの特徴を理解し、基本を押さえた手技を習熟するよう心がける必要がある。

 

 

 

 

 

19.ステロイド治療に対し良好な反応性を示したIgG4関連多臓器リンパ増殖症候群(MOLPS)による前立腺炎の1

能勢宏幸、神原太樹、佐々木克己、上原慎也、渡辺豊彦、雑賀隆史、那須保友、

公文裕巳(岡山大)、佐藤康晴、吉野 正(同・病理部)松本裕子、村田 匡、

明比直樹(津山中央) 

 

症例は65歳男性。排尿困難を主訴に近医泌尿器科受診。初診時前立腺肥大あり、PSA 6.94にてMRI施行され前立腺癌疑いと診断された。同院にて前立腺生検施行したところ間質に好酸球、リンパ球主体の炎症細胞の著明な浸潤を認め、免疫染色にて形質細胞の多くはIgG4陽性であった。IgG4関連MOLPSによる前立腺炎を疑い、精査加療目的に当院紹介となった。血液検査にてIgG 2041.1(正常値870-1818)、IgG4 991(正常値4.81-105)、またWBCCRP、血沈の軽度上昇、PSA7.780、検尿沈渣は異常を認めなかった。精査にて他臓器の炎症は認めず、前立腺に限局するIgG4関連MOLPSと診断した。ステロイド療法開始し、IPSS、前立腺体積、尿流量率、PSAは著明に改善した。ステロイド漸減し、現在も加療中である。IgG4関連MOLPSはここ数年で提唱された新しい疾患であり、組織学的にはIgG4陽性形質細胞やリンパ球が涙腺, 唾液腺, 後腹膜, 膵臓, 胆管などに浸潤することで起こり, 臨床的にはMikulicz, 後腹膜線維症, 自己免疫膵炎, 糖尿病, 原発性硬化性胆管炎類似の胆管病変などを呈する全身性疾患である。

今回我々は前立腺に限局したIgG4関連MOLPSを経験したので、若干の文献的考察を交え報告する。

 

 

 

 

 

20.出生直後に発見された精索捻転の1

佐古智子、中田哲也、塩塚洋一、山本康雄、石戸則孝、高本 均(倉敷成人病)

御牧信義(同・小児科)

 

症例は出生後1日目の男児。在胎410日、出生体重2890g、経腟分娩で出生した。在胎経過、家族歴に特記事項なし。出生時より右陰嚢腫大、陰嚢皮膚の変色、哺乳不良を認めたため、出生翌日に当科紹介受診。初診時陰嚢部エコー検査で右精巣腫大を認め、ドップラーエコーで精巣近傍の血流は描出されなかった。造影MRIで右精巣の造影効果が著明に低下しており、右精索捻転と診断の上同日緊急手術を施行した。術中所見で右精巣は暗赤色を呈しており、右精索捻転を確認し解除したが血流回復に伴う色調変化が得られず、精巣壊死と判断し右精巣摘除術および左精巣固定術を施行した。対側の精巣には異常を認めなかった。術後の経過は良好であり、入院期間の延長はなく術後6日目(生後7日目)に退院の運びとなった。術後3ヶ月の時点で問題なく経過している。新生児の精索捻転について、若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

21.骨盤骨折に伴う完全尿道断裂に対し経会陰的尿道修復術を施行した1

瀬野祐子、新 良治、津島知靖(岡山医療センター)

 

【症例】64歳、男性。平成221月伐採中に木が右大腿部を直撃し受傷した。当院救急外来を受診し、骨盤骨折と診断された。尿道カテーテルは挿入不可能で、膀胱瘻を造設した。大量出血によるショック状態であったため、輸血など全身管理を行った後、受傷2日後に骨盤骨折整復固定術を行った。その際に尿道鏡を行ったが、尿道は完全に断裂しており、ガイドワイヤーも通過しなかった。MRIおよび膀胱造影にて、欠損長は11.5cm程度と推測された。受傷6ヶ月後に経会陰的尿道修復術を施行した。膜様部の完全断裂であり、欠損長は約1cmであった。瘢痕組織を除去し、尿道を再吻合した。術後2週間目に膀胱尿道造影を行い、溢流が無いことを確認して尿道カテーテルを抜去した。抜去後残尿はなく、排尿状態は良好であった。術後1ヶ月で尿道造影を行ったが、溢流および狭窄は認めなかった。術後約3ヶ月目の尿道鏡では軽度の狭窄は認めるものの、Fr.16の軟性尿道鏡が抵抗なく挿入でき、排尿状態は良好である。

【考察】骨盤骨折に伴う尿道断裂に対して、最近では内視鏡的修復術が行われることが多くなっている。今回我々は完全尿道断裂に対し経会陰的修復術を施行し、良好な経過が得られた症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。

 

 

 

 

 

22.異時性両側性に発生したセミノーマの1

川口正志、日下信行、赤澤信幸(岡山済生会総合)

村田 匡(津山中央)

 

症例は55歳、男性。既往歴としては30歳時に右精巣腫瘍のため、右高位精巣切除術を施行されている。病理組織はpure seminoma、病期分類はstageTであったため、コバルト照射を予防的に行った。以後再発なく、HCG,AFPなどの腫瘍マーカーも基準範囲内であった。20068月からは自己判断で受診をしていなかったが、20088月頃より認める左精巣の違和感を主訴に同年12月再診となった。触診上、左精巣は腫大し不整、超音波にて確認した所、内部は不均一であった。腫瘍マーカーではHCG-β 0.3ng/ml(0-0.1)と軽度上昇を認めたのみで、AFP,LDHは基準範囲内であった。MRIでは辺縁不整、内部不均一な造影効果を示す30mm大の病変を認め、胸腹部CT上は明らかなリンパ節腫大や転移病変を認めなかった。左精巣腫瘍stageTと診断し、左高位精巣切除を行い、病理組織はpure seminomaであった。術後よりHCG-βは基準範囲内となり、以後再発なく経過している。一般的に精巣腫瘍は10万〜20万人に1人の割合で発生する比較的まれな疾患である。今回我々が経験したような異時性、両側性に発生した症例は非常に少なく、若干の文献的考察を加え報告する。