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セカンドオピニオンとは、自分の診療内容や治療法について、担当医以外の医師に意見を求めることです。
自らの治療に対して患者様自身が最良の方法を選択するため、私たちのセカンドオピニオン外来をご利用ください。

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夜尿症外来のご案内

夜尿症とは

一般に5歳以上で、昼間の尿漏れを伴わない、夜間睡眠中の尿漏れとされています。
日本でははっきりとした疫学調査はありませんが、6歳〜15歳児で日本全国におよそ50万人いると推測されています。そのうち15%ずつが毎年自然に治っていくと考えられ、3歳児の約50%、4歳児の約35%、5〜6歳児で約20%、12歳児でも約5%にみられています。


原因は?

従来、夜間睡眠中の尿量が多いことが原因のひとつと考えられ、就寝前の厳重な水分管理がなされて来ました。ところが、それだけでは治らないお子さんがたくさんいます。

最近の研究では、夜尿症のない子供はいくらたくさんの水分を就寝前にとっても、朝まで尿を我慢するか、夜中に自分で起きて排尿することで夜尿をしないことがわかっています。現在、睡眠中に尿意を我慢できるようになるか、尿意でトイレに起きることができるようになると夜尿が治ると推測されています。

実際、尿量を減らす抗利尿ホルモン(バソプレシン)という薬で夜尿が治った子供の睡眠中の尿量は、治療前後で有意な差はないという報告があります。
したがって、夜尿症の原因は尿意覚醒機能の未熟さと蓄尿機能の未熟さにあると推測されています。


何歳ぐらいから治療を開始すべきか?

夜尿症の自然治癒の平均年齢が7.3歳であること、小学校高学年から宿泊行事が始まることから、8歳ぐらいからが妥当と考えられています。


治療法は?

三環系抗うつ剤

わが国での治療法は古くから、三環系抗うつ剤が多く用いられてきました。尿意覚醒を促進する作用が夜尿に効果的と考えられています。
しかしながら、てんかん発作、心毒性、便秘など副作用の発現率が10〜40%と高く、ヨーロッパでは第一選択薬となっていません。

抗利尿ホルモン点鼻薬

体内で尿の量や水分を調節しているホルモン(バソプレシン)の不足を補う酢酸デスモプレシンスプレーが用いられています。
睡眠前に点鼻しますが、水分を取りすぎた場合、水中毒になる可能性があり、使用前2〜3時間前より翌朝までの水分摂取量はコップ1杯程度に制限する必要があります。有効率は40%前後ですが、投与中止後の再発率が40〜100%と多いことが欠点です。
ただ、副作用が少なく、治療効果の出現が早いため第一選択治療薬の一つと考えられています。

夜尿アラーム

睡眠中尿失禁時にブザーで覚醒させるものです。こうすることで、尿意覚醒を促すようになると思われがちですが、実際は膀胱容量を増加させることで、夜尿症が治癒すると考えられています。
実は、まだ何故このアラームで膀胱容量が増加するのか分かっていません。 3か月で効果判定します。有効率は62〜78%であり、治療中止後の再発率は15%と報告されています。
このように前述した三環系抗うつ剤や抗利尿ホルモンと比較して、治療成績がよいことが分かります。
ただ、多くの場合ブザーが鳴っても本人は覚醒せず、親御さんが起こす必要があります。子供、家族ともに協力的で意欲がある方でないと、お勧めできません。
このアラームは実費購入(約1万円)となります。


古くから、夜尿症治療の原則として「焦らない」「怒らない」「起こさない」といわれてきました。 特に「起こさない」理由は、夜間に覚醒させると成長ホルモンの分泌を抑えるとされてきました。しかしながら、それを科学的に実証した研究報告は見当たらないのです。 夜尿症治療は、施設ごとに治療法がまちまちであり、患者さんを困惑させてしまう原因になっているのも事実です。

専門医からのメッセージ

夜尿症はいずれ治ります。しかし、治るまではご本人も親御さんも本当にストレスがたまり、長い道のりです。
夜尿症が続くお子さんは、夜尿症のないお子さんと比較して自尊心が傷ついていることも分かっています。一日も早く、夜尿症から解き放たれ、爽快な朝が迎えられるお手伝いができればと考えています。

参考サイト:協和発酵日本夜尿症学会