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教室員募集について

岡山大学医学部泌尿器科では新年度 入局員を 大募集しています。卒業校、年齢、性別などは全く問いません。卒後臨床研究を終了された医師を歓迎します。当科に興味のある方は是非ご連絡下さい。 詳しい研修プログラムなどは、こちらをご覧下さい。

詳しくはこちら

ロボット手術


岡山大学泌尿器科はいち早くダ・ビンチ サージカルシステムを導入し、平成22年10月に前立腺癌に対して第1例目のロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術(RALP)を施行しました。平成23年4月に保険適応となり、平成25年3月に行われた全国集計では116例で全国第8位でした。平成25年12月現在204例のRALPを施行しています。従来の方法より傷が小さく、出血も少ない手術です。癌の制御や尿禁制も以前と比較して良好な結果を得ています。


はじめに

近年、高度なコンピューター技術を備えた手術支援システム(ダ・ビンチ サージカルシステム)、いわゆるロボット手術が1990年代後半から導入され、急速に普及しています。鮮明な三次元画像とコンピューター制御された手術器具を有するこの医療機器は、従来の手術法の限界を超えることができるのではと期待されています。

これらの技術は、治療効果は勿論のこと、手術後の疼痛や合併症の軽減、早期の社会復帰などを目的とする低侵襲治療にも大きく貢献すると考えられています。

ダ・ビンチ サージカルシステムについて

操縦者が機械の指令側部分(master部)を操作することにより、非指令側部分(slave部)を随意に操作して目的の作業を行うロボットシステム(master-slave manipulator)は、産業分野では、原子力施設、深海探査、宇宙船などに広く応用されています。

ダ・ビンチ サージカルシステムは、このシステムを医療に応用したもので、外科医が操作するmaster部(図1.surgeon console)、それに連動して手術操作を行うアームが装着されているslave部 (図2.surgical cart)、光学系を統合するvision systemから構成されています。Surgeon consoleは患者から離れたところに、3-4本のアームを持つsurgical cartは患者の傍に配置されます。外科医が指令側部分であるsurgeon consoleに座り、操作レバーを操作すると、その動きはデジタル信号としてコンピューターに伝わり、さらにコンピューターは非指令側部分であるsurgical cartのアームを動かし手術が進行していきます。

ダ・ビンチ サージカルシステムの特徴

ダ・ビンチ サージカルシステムは、低侵襲性という従来の腹腔鏡手術の利点を保持した上で、三次元視野での手術操作ができる点、手術操作を行う鉗子先端に関節機能を有し、人間の手以上の細かな作業ができる点、拡大視野が得られる点に有用性があり、本機器の使用により、従来の腹腔鏡手術の完成度を飛躍的に向上できると考えられます。

実際には出血量の減少、神経温存、機能温存、癌に対する疾患コントロール、確実な縫合などの面で、大きな威力を発揮します。

岡山大学泌尿器科の取り組み

岡山大学泌尿器科では、ダ・ビンチ サージカルシステムの有用性を以前から認識し、知識や技術の習得を進めて参りました。
平成16年のカリフォルニア大学アーバイン校(アメリカ)での研修を皮切りに、世界各国の先進的な施設で臨床実地研修を積んできました。

主な研修先:
   カリフォルニア大学アーバイン校(アメリカ)
   シンガポールジェネラル病院(Singapore general hospital)(シンガポール)
   オクラホマ大学(University of Oklahoma)(アメリカ)
   延世大学(Yonsei University)(韓国)
   香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)(香港)
   東京医科大学(日本)

ダ・ビンチ サージカルシステムを扱うための資格

ダ・ビンチ サージカルシステムを扱う医師には、指定されたトレーニングを修了することが求められています。岡山大学泌尿器科および関連病院には、19名の有資格者が在籍しており全国有数の施設となっています。

ロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術の概要

腎盂尿管移行部狭窄症

〜全国でも先駆けて、ダ・ビンチを用いた腎盂形成術を施行!〜
・腎盂尿管移行部狭窄症とは?

尿をつくる腎臓と、尿をためる膀胱とをつないでいる管が尿管です。腎臓から作られた尿が尿管に流れ込む場所を、腎盂尿管移行部と言いますが、その場所が何らかの原因で細くなり(狭窄)し、尿の流れが悪くなった状態を腎盂尿管移行部狭窄症と言います。狭窄の原因は様々ですが、尿管に血管などが交差し、尿管が屈曲する場合が多いです。

・症状は?
最も多い症状は、狭窄がある側の急激な背中の痛みです。同様の痛みは尿管結石でも起こるため、診断には画像検査などの精査が必要です。

・検査は?

1 造影CT検査:狭窄の原因を調べるために必要です。鑑別しなければならない病期としては、
  尿管の腫瘍、結石などがあります
2 腎シンチグラフィー:狭窄の程度や、腎臓の傷み具合を調べます。狭窄の程度が軽度な場合には、
 治療をせずに経過観察になることもありますし、腎臓の傷みが強い場合には、手術の適応にならないことがあります。
 そうならない為にも、早期に精査をすることが重要です

・ 治療は?

手術療法(腎盂形成術と言います)が中心となります。手術は、狭窄の原因となっている血管の除去、尿管の狭窄部の切除を行います

【岡山大学における腎盂形成術】

岡山大学では、傷を小さく、低侵襲に治療ができるように腹腔鏡下腎盂形成術を行っています。これまでに約30例施行(ダ・ビンチも含む)し、90%以上に成功率です。 ダ・ビンチを用いた腎盂形成術も全国で先駆けて開始し、これまでに11例施行しております。ダ・ビンチを用いた腎盂形成術は、保険収載されておらず自費治療になりますが、難易度の高い症例にも対応可能な場合があり、ご相談いただければと思います。

ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術の概要

ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術

〜平成29年4月より健康保険の適用となりました!〜
・小さいうちに発見される腎癌がふえています
腎癌はCT検査や超音波検査の進歩により腫瘍が比較的小さいうちに発見される割合が増えています。

【最近の小さな腎癌治療は、腎機能温存と低侵襲がキーワードです!】
・腎機能温存

以前より腎癌に対する標準的な手術方法は、腎癌のある腎臓すべてを摘出する腎部分切除術とされてきました。それに対して、腎臓から腫瘍だけを切除する方法を腎部分切除術といいます。小さな腎癌においては、腎摘除術と腎部分切除術を比較した場合、癌の再発などに両者に差がない事、腎機能をなるべく残した方が術後の慢性腎蔵病の発生頻度が少ない事などが報告され、現在では腎部分切除術が小さな腎癌の標準的な手術方法となりつつあります。 (小さな腫瘍でも、腫瘍の部位などにより腎摘除をおすすめする場合もあります)

・低侵襲:開腹手術からロボット支援手術へ

近年、腎部分切除術は、低侵襲を目的として腹腔鏡下に行われるようになっています。腹腔鏡下手術は、開腹手術に比べ小さな傷で行うため、回復が早いことがあげられます。腹腔鏡下手術は、鉗子操作に制限があり、腫瘍の場所などによっては部分切除が難しい場合もありましたが、最近ではロボット支援下に手術を行うようになり、ますます広がりを見せています。

【岡山大学におけるロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術】

岡山大学泌尿器科では、本邦において先駆的な施設の一つとして平成24年より本手術を開始いたしました。平成26年より全国10施設にて行った先進医療B「腎癌に対するダ・ビンチ手術システムを用いたロボット支援腹腔鏡下腎部分切除」に参加しました。その結果をふまえ、平成29年より本手術が健康保険の適用となりました。岡山大学泌尿器科では、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を平成29年7月までに約70例施行し、この症例数は西日本トップクラスを誇っています。

3D画像による手術前シュミレーション

ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術の概要

前立腺がんは,近年の食事の欧米化や検査方法の発達により急速に増加しており,その治療法として手術や放射線療法,内分泌療法などがあります。

初期の前立腺がんの治療法としては,一般に手術や放射線療法があり,年齢やがん細胞のタイプ,他にわずらっている病気の有無などを総合的に判断した結果で決定されます。

従来の手術療法として,へそから恥骨付近まで切開して前立腺を摘出し膀胱と尿道を縫い合わせる開腹手術がありますが,より患者さまに負担の少ない内視鏡手術が広く普及してきています。その中でも,手術支援ロボットを用いた内視鏡手術は,従来の内視鏡手術と比べ,より複雑かつ細やかな手術手技ができるようになり,さらに三次元画像による正確な画像情報も得ることができるため,安全かつ負担の少ない手術が可能となるとされています。特に,手術後の尿失禁や性機能障害が大きな問題となる前立腺全摘除術においては,ロボット支援手術によってその成績が大きく改善されることが期待されています。

欧米においては,前立腺がんに対する根治的前立腺摘除術の70%以上が,ダ・ビンチ サージカルシステムを用いたロボット支援手術にて行われており,世界的には標準的な手術方法となっています。

岡山大学泌尿器科における現況 (平成25年12月現在204例のRALPを施行)

平成21年11月、日本においてダ・ビンチ サージカルシステムが薬事認可され、岡山大学はいち早く平成22年8月に導入し10月7日に第1例目のロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術(RALP)を施行しました。当時は保険適応がありませんでしたが、平成23年4月に保険適応となり症例は順調に伸びました。平成25年3月に行われた全国集計では116例で全国第8位でした。平成25年12月現在204例のRALPを施行しました。

ロボット手術のスタッフ

現在、岡山大学および関連施設には、19名のトレーニング修了医が在籍しています。

ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術の費用

平成22年導入時、ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術は保険適応になっておりません。

岡山大学は、全国で3番目、国公立大学では初めて、厚生労働省より「根治的前立腺全摘除術における内視鏡下手術用ロボット支援」を実施する先進医療施設として認可されました。平成24年4月からは保険適応となり費用の自己負担が大幅に軽減されました。患者さんのご負担が3割の場合は約42万円です。但し、高額療養制度を利用した場合、所得に応じ最終的な負担額は以下の通りとなります。

  • 70歳未満の方…約9万〜16万円
  • 70歳以上の方…約4.5万〜9万円

(上記に個室などの部屋代は含まれておりません)

平成25年12月現在、前立腺がんの全摘手術以外の手術の健康保険適用は認められていません。 その他の疾患(例:腎癌、腎盂尿管移行部狭窄症など)手術の際、「da Vinci 」を使用すると自由診療扱いとなります。

お問い合わせ
月〜金曜日 13:00〜16:00  (FAX 随時受付)
担当医: 渡辺 豊彦荒木 元朗和田 耕一郎小林 泰之杉本 盛人谷本 竜太
担当医不在の場合には、適宜他のスタッフが対応いたします。
泌尿器科外来直通 086-235-7945 (FAX 086-235-6946